私は、この最後の数ロットに注目せずにはいられなかった。面白いケースデザインに目がないのだが、この3本のヴィンテージパテック フィリップは、特にラグの部分で、魅力を十二分に発揮している。
2022年新作 パテック フィリップ 5270 永久カレンダー搭載クロノグラフ
5270 永久カレンダー搭載クロノグラフ
Ref:5270
ケース径:41.0mm
ケース厚:12.4mm
ケース素材:18Kイエローゴールド
防水性:30m
ストラップ:アリゲーター
ムーブメント:手巻き、Cal.CH 29-535 PS Q、33石、最大65時間パワーリザーブ(クロノグラフ非作動時)
仕様:時・分・秒表示、永久カレンダー、ムーンフェイズ、クロノグラフ、シースルーケースバック、パテック フィリップ・シール取得
「1518」の後継機として2018年に登場した「5270」に、凹型ベゼルと段差付きラグを装備した初の18KYGモデル「5270 永久カレンダー搭載クロノグラフ(5270 Chronograph with Perpetual Calendar)」が登場。12時位置に曜日と月、3時と9時の位置に30分積算計とスモールセコンド、6時位置にムーンフェイズとポインターデイトを搭載。両脇に昼夜表示と閏年表示窓があり、左右対称の美しいレイアウトが際立つ。サファイヤクリスタル・バックの他、18KYGの交換用ソリッドケースバックが付属。
上の1947年製のピンクゴールドのパテック フィリップ Ref.1491の“渦巻き装飾”が施されたラグを見て! インダイレクト・センターセコンドムーブメントを内蔵し、技術的な付加価値まで付いてくるのだ。これはロット2015で、エスティメートは8万〜12万香港ドル、日本円で約130万〜196万円だ。数千万円〜数億クラスの時計をここまでに2000文字以上でご紹介してきた今見ると、
または約$ 1万0198 - 1万5297 USD、2000以上の単語で6桁と7桁の値札を入力したあとに絶対的な盗品のように感じている。かなりお買い得に感じるのではないだろうか。
このロット2022は、1947年製でイエローゴールドのレクタンギュラーケースを備えたRef.2415。上記のRef.1491と同じエスティメートとなっている。この時計は、アール・デコ建築の大きな世界から着想を得た美しい彫刻のようなラグが特徴だ。
最後にご紹介するロット2012は、珍しいピンクゴールドケースのRef.2441だ。1949年に誕生し、パリの象徴であるエッフェル塔の台座に似ていることから、「エッフェル塔」の愛称で知られている。このリファレンスは1948年から50年代後半までの約10年間生産されたが、サザビーズによると、ピンクゴールド製の個体は50本以下と考えられており、確認されているのはこのネバダ州のコレクターの個体を含む21本だけだという。なお、文字盤は1990年代後半にパテック フィリップの時計職人によって修復されている。
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